企業システムのセキュリティを取り巻く状況は、ここ10年で激変しました。
クラウドが普及したことで、クラウドベンダーとユーザーがそれぞれの責任範囲においてセキュリティ対策を分担する「共同責任モデル」という考え方を理解し、正しいセキュリティ対策を取る必要が生じました。また以前は社内ネットワーク内で業務をすることが主流でしたが、コロナ禍の影響でリモートワークが増加し、社内ネットワークを経由せず業務が完結してしまうケースも増えています。
以前はオンプレミス環境と社外ネットワークの境界で攻撃を防御する「境界防御型セキュリティ」という考え方が一般的でした。しかしオンプレミス・クラウド環境の混在やリモートワークの普及で、境界防御の考え方だけで攻撃を防御することが難しくなっています。そこで現在は、社内外問わず全てのアクセスを信頼しない、「ゼロトラスト」という考え方が主流になりつつあります。
Microsoftにおけるゼロトラストの中核技術のひとつが、クラウドユーザーIDの管理や認証機能を提供するIDaaS(Identity as a Service)サービス「Azure Active Directory」です。シングルサインオンや条件付きアクセスなどの機能があり、ユーザーの利便性を最大限損なわずにセキュリティを向上させることができます。
また、AIを用いたセキュリティ検知のAzure Sentinelや、Azure Defender、Microsoft 365 Defenderなど、セキュリティインシデント検知や運用の自動化を実現する製品群も登場しています。
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