PMP®資格とは?
難易度、メリット、要チェック用語などを解説
PMP®とは
PMP®とは
PMP®(Project Management Professional)は、米国のPMI®(Project Management Institute)が認定するプロジェクトマネジャーの国際資格です。特にIT業界においてはプロジェクトマネジメントのスキル・知識を証明する資格として注目され、日本では公共入札の参加条件となっているケースがあります。
PMP®認定試験の改定(2021年1月)
2021年1月2日からは、2019年6月に発表されたExamination Content outlineに準拠した内容に変更されました。その内容はこれまでとは大きく変わっており、結果として出題内容も大きく変わっています。新しいExamination Content Outlineでは、これまでの5つのドメイン(立ち上げ、計画、実行、監視とコントロール、終結)から次の3つのドメイン構成に変更になります。
上記ドメインで、次のように出題されます。
- 予測型プロジェクトマネジメント・アプローチ:50%
- アジャイル型・ハイブリッド型アプローチ:50%
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PMP®資格取得のメリット
プロジェクトマネジメントに関する専門性の証明になる
PMP®は自身のプロジェクトマネジメントに関する専門性の証明になります。国際的にも通用する資格です。
プロジェクトマネジメントに必要な知識の習得に役立つ
また、試験はPMI®が制定するECO(Examination Content Outline)に従って出題されますが、試験問題はプロジェクトマネジメントのグローバルスタンダードであるPMBOK® Guide等の書籍を参考にして作成されています。従って、試験対策を通してプロジェクトマネジメントに必要な知識やスキルを網羅的に学ぶことができます。
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PMP®資格受験の前提条件
PMP®試験受験の前提条件として、以下2つの要件を両方満たす必要があります。
① 所定時間以上のプロジェクトマネジメント実務経験
② プロジェクトマネジメントに関する研修の受講
PMP®資格受験の前提条件①
所定時間以上のプロジェクトマネジメント実務経験
PMP®試験の受験には「プロジェクトマネジメントに関する実務経験」が必要です。必要な月数は下記の通り、最終学歴により異なります。
- 大卒以上の方:36ヶ月以上
- 高卒以上の方:60ヶ月以上
PMP®資格受験の前提条件②
プロジェクトマネジメントに関する研修の受講
上記のプロジェクトマネジメント実務経験に加え、「PMI®が認定した試験対策講座を受講すること」もPMP®試験の前提条件となります。
PMI®の認定教育機関(Authorized Training Partner:略称ATP)である研修会社で受講すれば、PMI®が提供するコンテンツを元に学習を進められるので効率的です。トレノケートではPMP®試験対策研修として「PM® BOOT CAMP ~新試験対応版~」を提供しています。
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PMP®資格 受験の流れ
PMP®の受験には、実務経験に加え、試験対策コースを受講する必要があります。トレノケートでは試験対策コースとして「PMP® BOOT CAMP ~新試験対応版~」を提供しています。
※PMP®受験についての詳細は、一般社団法人PMI日本支部もご確認ください。
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PMP®資格の難易度と学習時間の目安
PMP®合格のためにはしっかりとした対策が必要です。学習の目安は個人の経験や知識にもよりますが、少なくとも100時間程度の学習時間は確保しておきたいところです。
2021年1月に試験が改定されましたが、それに伴い出題形式も大きく変更されています。改定前は「四者択一形式」での出題のみでしたが、改定後は「複数選択形式」「グラフを見て回答する形式」「ドラッグ&ドロップ形式」等の問題が出題されるようになり、難易度が上がった印象があります。
学習方法については『「PMP®に受かる気がしない...」とお悩みの方へ講師からのアドバイス』をご覧ください。
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PMP®資格 対応研修【オンライン受講可能】
PMI®認定教育機関(ATP Premier)による
PMP®試験対策研修
トレノケートはPMI®の認定教育機関であるATP Premierです。2021年1月より開始となったPMI®の認定教材を使用した試験対策講座は、ATPとして認定された機関・インストラクターのみからしか受講できません。
トレノケートはその中でも上位のATP Premierとして認定されており、また所属インストラクターも認定を取得しています。
講師紹介を見る
トレノケートのPMP®試験対策研修の特徴
PMP(R) BOOT CAMP ~新試験対応版~では、5日間の集中トレーニングで、PMP®資格取得に必要な知識を網羅的に学習します。
- PMI®が作成した教材を使用
- ATP PremierにのみPMI®より提供される200問のクローン問題 + 弊社独自の解説集をご提供
- 当コース受講で、PMP®資格試験の申し込みに必要な「事前学習35時間」の取得が可能
※PMP®試験改定に伴い「PMP® BOOT CAMP(前編・後編) 」は2020年12月をもって提供終了し、「PMP® BOOT CAMP ~新試験対応版~」にリニューアルいたしました。
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PMP®資格は更新が必要
PMP®資格更新
PMP®資格を維持するには、3年間で60PDU(Professional Development Units)を取得する必要があります。PDUは、PMP®資格の維持に必要な継続学習を定量的に認定するための単位で、1PDUは1時間に相当します。
大別すると、PDUには「教育」と「ギブバック」の2種類があります。「教育」で35PDU以上を取得する取得する必要があり、「ギブバック」での取得は25PDUが上限となります。
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プロジェクトマネジメント研修
基礎知識・応用力・実践力が学べる
プロジェクトマネジメント研修
PMP®資格対応コース以外に、PMBOK®ガイドに準拠した多数のプロジェクトマネジメント研修を提供しています。
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PMP®資格取得 お役立ち用語集
PMP®試験に向けておさえておきたい用語をいくつかご紹介します。この用語集ではPMP®試験の学習にあたって、特にしっかりとご認識いただく必要があるアジャイル・アプローチに関連する用語をピックアップしています。ぜひ試験対策にお役立てください。
※注:
下記用語の説明は、PMBOK® GuideなどのPMI刊行物や、PMI®による試験対策用教材の記述内容と同じではありません。
初学者の方にも分かりやすいよう、PMI®刊行物やPMI®の試験対策用教材の記述内容をアレンジしたものになっています。
その点をご認識いただいた上で、お読みください。
1.アジャイル・アプローチ
アジャイル・アプローチは「反復型」かつ「漸進型」であると定義されます。「反復型」は繰り返し開発を行うことを、「漸進型」は開発できたものを少しずつでもデリバリーしていくことを表しています。即ち、比較的短い「イテレーション」と呼ばれるサイクルで繰り返し開発を行い、出来上がったものから順次デリバリーしていきます。
2.イテレーション
アジャイルで用いる比較的短い開発サイクルのことです。1回のイテレーションの長さはプロジェクトの特徴を踏まえて決定しますが、概ね1~4週間程度とされています。このイテレーションを繰り返すことで、開発を行います。
3.バックログ
予測型/計画駆動型のプロジェクトでは、プロジェクトで実施することをスコープとしてまとめ、それをWBS(Work Breakdown Structure)に分解します。これに近いものとして、アジャイルではバックログを使用します。
バックログには「プロダクト・バックログ」と「イテレーション・バックログ」の2種類があります。プロダクト・バックログは、開発すべき要求事項の全量で、そこから1回のイテレーションで開発すべきものを切り出したのが、イテレーション・バックログです。
4.ユーザー・ストーリー
ユーザーの言葉で示された、プロダクトやサービスに求められる要求事項です。フォーマットを使用して記述されることが一般的で、代表的なものとして「Role(役割)-Featur(その役割として必要とする機能)-Reason(その機能が必要な理由)」があります。
5.タスク・ボード
イテレーション内で実施すべき作業を整理して記入し、貼りだしたものです。メンバーが一カ所に集まって開発に従事している場合には、ホワイトボードやA1サイズ等の大きな用紙に、実施すべきタスクを付箋紙で貼りだすのが一般的です。バーチャル環境で開発を行っている場合には、WordやExcel等に図形オブジェクトを貼りつける形式で作成するのが一般的です。
「To Do」「Doing」「Done」の枠を設け、開始当初は全ての作業を「To Do」に貼りだします。進捗があれば、「Doing」「Done」に移します。
6.レトロスペクティブ
イテレーションの最後に行う「ふりかえり」のことです。そのイテレーションで気づいた「良い点」「改善すべき点」を明確にします。「改善すべき点」の中から次のイテレーションで取り扱うべき事項を明確にし、改善活動を実践します。アジャイルは比較的短いサイクルで開発が行われるので、改善活動と相性が良いと言われています。
7.ケイデンス
英和辞典でケイデンス(Cadence)という言葉を引くと、「拍子、リズム」という訳語が記載されています。「拍子を合わせる」「同じ調子で進める」という意味合いでとらえると分かりやすいです。ケイデンス・ミーティングと言えば定例会議のことですし、デリバリー・ケイデンスと言えば、成果物のデリバリーのタイミングや頻度のことを表します。
8.ベロシティ
英和辞典でベロシティ(Velocity)という言葉を引くと、「速度、速さ」という訳語が記載されています。ここから「どの程度の早さで開発ができるか」という意味合いになり、「1回のイテレーションでチームがどの程度の作業をこなすことができるか」という指標のことを表しています。
9.タイム・ボックス
明確に設定された期限のことを表します。アジャイルではイテレーションをタイム・ボックス化して固定します。そのタイム・ボックス内で開発できる総量(ベロシティ)を明確にし、可能な限り平準化することで、今後の見通しを立てやすくする必要があります。
10.サーバント・リーダーシップ
英和辞典でサーバント(Servant)という言葉を引くと、「使用人、召使」という訳語が記載されています。あまり「自分が、自分が」と前に出ていくのではなく、黒子に徹してチームをサポートするイメージです。
チームが自己組織化して、指示待ちではなく能動的に動けるのなら、リーダーが前面に出てチームを引っ張るのではなく、基本的にはチームを見守るスタンスを保ち、例えば「チームだけでは解決できないような課題」が生じたときにのみ、自分が前面に出て対処します。
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「PMP®に受かる気がしない...」とお悩みの方へ
講師からのアドバイス
「PMP®試験はハードルが高く感じてしまう」「PMP®試験に受かる気がしない...」とお悩みの方もいらっしゃることと思います。確かに「簡単に取得できる資格ではない」というのは事実ですが、しっかりと学習時間を確保し、正しいやり方で学習を進めれば、かなり高い可能性で合格できる試験です。
トレノケートでは、PMP®資格対策研修「PMP® BOOT CAMP」を一社向け研修としてご用命頂いているお客様から、「それまでは講座受講後1年での合格率は2割程度だったが、(研修をトレノケートに切り替えたら)合格率が5割に上がった」というお言葉を頂戴したこともあります。このことからも、「正しいやり方で学習を進める」ことの重要性をお分かりいただけるかと考えます。
我々PMP® BOOT CAMPに携わる講師も、資格取得に取り組んだ際には「どうやって学習を進めれば良いのか、見当がつかなかった」と声をそろえています。
そういった疑問や懸念は誰しもが持つものなので、PMP® BOOT CAMPでは副教材として「PMP®資格試験学習の手引き」をご用意しています。この教材の中には、合格に向けた勉強の仕方や、実際に試験に合格した方のアンケート結果などを掲載しており、PMP®資格取得を目指す方の一助となる内容となっております。
以下に、PMP®資格取得を目指す皆様へのアドバイスとして「PMP®資格試験学習の手引き」の内容の一部を掲載します。ご参考になりましたら幸いです。
PMP® BOOT CAMP副教材「PMP®資格試験学習の手引き」より
(PMP®の学習で触れた概念、作成物、ツール等について)「分からないもの」「経験がないもの」があるのなら、できるだけご自身の中で具現化できるようにしておくと良いです。
例えばそれらについて、「WEB で検索して、関連記事を探して読んでみる」といった対応を行った上で、「自分のプロジェクトならこのように使える」といった形で「自分ごと」として捉えてみるのも良い学習法方法です。
PMI® ATP 認定インストラクター
PMI®認定PMP®(Project Management Professional)
横山 昇(よこやま のぼる)
大手物流企業の社内SEを皮切りに、大手SIer、ITベンチャー企業数社を経て、現職に至る。現在はPMP®資格対策研修、プロジェクトマネジメントの入門・基礎コース、応用コースを担当。「楽しくなければ、身につくはずのものも身につかない」をモットーに、日々明るく楽しい研修になるよう心掛けている。
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PMP®対策・プロジェクトマネジメント研修を
オンラインで
トレノケートではCOVID-19などの感染症防止や、移動のご負担軽減の観点から、オンライン研修を実施しています。「会場」の項目が「オンライン」または「教室Live配信」となっている日程がオンラインLive形式で実施されます。(一部のコースは集合研修のみの対応となります。)
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