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ゼロから新入社員研修を立ち上げ、
複数拠点での新入社員育成と担当者の負担軽減を両立

YKK AP株式会社

(公開日:2025年3月12日)

YKK AP株式会社の中でも、社内のITシステムの運用やアップデートを行うIT統括部では、数年前より新入社員の採用を再開されました。社内にITエンジニアの導入研修のノウハウが存在しない中で育成プランを作成する中、はじめは内製での研修を行っていましたが、社員の負荷に大きな課題を感じ、外部の専門企業への依頼を検討したとのことです。
何故トレノケートの「伴走型メンタリングサービス」をお選びいただいたのか?また、実際に導入いただいた結果とは?IT統括部 ITマネジメントの伊藤 さおり様、真田 有紀子様にお話を伺いました。

お客様概要

会社名:YKK AP株式会社
所在地:東京都千代田区神田和泉町1
代表者:代表取締役社長 魚津 彰
設 立:1957年7月22日
U R L :https://www.ykkap.co.jp/

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今回お話をお伺いした方

伊藤 さおり 様

YKK AP株式会社 IT統括部 ITマネジメント室長
兼CIO/CDOオフィスコントローラー
伊藤 さおり 様

真田 有紀子 様

YKK AP株式会社 IT統括部 ITマネジメント
ファシリティ&リソースマネジメント マネージャー
真田 有紀子 様

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この事例のポイント

背景と抱えていた課題

  • 初期は新入社員への教育を内製で行ったが、社員への負担が大きかった
  • 新入社員は東京以外の拠点にも散在しているためオンラインでの実施が必須だったが、オンラインで専門的なカリキュラムを提供している企業がほとんど見当たらなかった

成果

  • それぞれのレベルや学習の進め方に合わせた親身なフォローで、文系出身者でも最高評価に達するほどスキルを伸ばすことができた
  • ITスキルだけではなく、社会人として求められる振る舞いやコミュニケーションスキルについても学ぶことができた
  • 担当者に対して、情報共有だけではなく状況に合わせた提案も行われた

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ゼロからの育成プランの作成に挑戦し、現在の基盤に

ー お二人が所属するIT統括部は、貴社においてどのような役割を担っているのでしょうか?

伊藤様

名前の通り、社内のITに関連する全般を統括しています。具体的には、既存システムの保守運用はもちろん、新しい技術やトレンドを取り入れて、システムの新たな構築やアップグレードも行っています。私はそのIT統括部の中のITマネジメントという部門の長をやらせていただいています。

真田様

私が所属する ファシリティ&リソースマネジメントは、人事・経理・総務を担当しています。略して「FRMチーム」と呼ばれることも多いですね。

ー 今回、IT統括部の新卒新入社員の方への導入研修として、
  トレノケートの「伴走型メンタリングサービス」を導入いただきました。
  それまでの新入社員研修について、どのような課題があったのでしょうか?

伊藤様

実は、IT統括部では新入社員をしばらく採用していなかったので、新入社員研修自体を行っていませんでした。また、IT分野については会社の中でキャリアパスや指針となるものが存在しなかったのです。
そんな状況でしたので、3年前から新卒新入社員の採用を再開した際に、育成プランをゼロから作らなければなりませんでした。新入社員にとって一番初めとなる導入研修はやるべきだという想いはあったのですが、私自身がITのバックボーンがないものですから、どのように組み立てればよいかは分かりませんでした。自分で調べたり、IT統括部の各チームのリーダーからアイディアや知恵をもらったりしながら、たたき台となるものを作成していきました。

このとき作成した育成プランは現在もブラッシュアップを続けていて、半期に一度見直し、更新しています。この中のトレーニングマップはトレノケート社に作っていただきましたが、ワンクリックで研修の詳細が分かるWebページに飛べるので、とても重宝しています。他の部門からも話を聞かせてくれと言われたのですよ。

YKK AP様の人材育成ツール

YKK AP様の人材育成ツール ▲

ー まさにゼロから立ち上げたものが、現在の育成基盤になっているのですね。
  となると、研修自体も、まっさらな状態からの計画だったのでしょうか。

伊藤様

そうなのです。初年度は、技術に明るいメンバーにお願いして、半年かけて研修を実施してもらいました。
当時は新型コロナウイルス感染症禍で出社が難しかったこともありますが、そもそも社員が全員1つの拠点に集まっているわけではないので、遠隔での指導となりました。座学をして課題を与え、新入社員全員が協力して挑戦する。分からない点はもちろん質問してもらって答える、という形式でした。その他にも、基礎情報技術者試験やITパスポートの資格取得を目指した勉強などもしてもらいました。

真田様

この社員の方は、半年間ずっと新入社員に付きっ切りで指導していたわけではなかったのですが、それでもかなり多くの時間を費やしてもらうことになりました。一度社内の内製で社員の教育をやってみたからこそ、実際にかかる時間を実感して、やはり社員の負担はなるべく減らしていきたいね、という話になりました。

伊藤様

また育成プランを考えるときに社内に話を聞いた際に、「何をどのように教えれば良いのか」というカリキュラムに関する知見は、長年新入社員を採用していなかったこともあり、誰もはっきりしたものを持っていなかったのです。ですので、これはやはり、教育ベンダーさんのお力を借りるべきでは、と。

ー 計画や実施、双方でかなり大きな社内のご負担があったのですね。
  外部の教育ベンダーを検討した際に、トレノケートをお選びいただいた理由やきっかけはございますか。

伊藤様

オンラインでも専門的な内容までカバーいただいている、というカリキュラムの面がまず大きかったです。先ほどの繰り返しになりますが、社員は複数の拠点にいるため、どこか1つの場所に集まる形での研修は厳しいのです。新入社員研修は通常の研修より長期間になるので、なおさらですね。
オンラインで研修を提供しているベンダーは何社かありましたが、例えばパソコンの使い方やエクセルの操作といった、リテラシーレベルのものがほとんどでした。ITインフラを含めた、エンジニアとしての基礎まで盛り込んでカリキュラムを作ってくださっていたのが、トレノケート社でした。

真田様

あとは、「伴走型」というところが良かったです。もともと社員の負担を減らしたくて外部への依頼を検討していましたので、専任の方が進捗の確認や新入社員の個別フォローをいただけるのは魅力的でした。
また、eラーニングのように一人で取り組むものは孤独になりやすいですが、「伴走型メンタリングサービス」では仮想オフィスで質疑対応があったり、勉強会が組み込まれていたりと、オンラインでもコミュニケーションが活発ということでしたので、新入社員にとっても良い環境ではないかと感じました。

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親身な伴走で大きく成長できた新入社員。
担当者へも手厚いフォロー

ー まさにそうしたお困りごとにお応えするためのサービスでしたので、大変有難いお言葉です。
昨年(2023年)から導入いただき、今年の新入社員の皆さまもすでに本配属となったと伺っておりますが、研修の効果についてどのようにお考えでしょうか。

真田様

新入社員の中には、ITの知識や経験がない文系の方も多かったのですが、最終的に最高の評価である「5」まで達成する人もいました。本人の努力も大きいと思いますが、環境やコンテンツのサポートがあってこそだと思います。

伊藤様

仮想オフィスも良かったですね。メンターの方が直接新入社員の皆さんに話しかけてくださったり、質問に答えてくださったりしていましたし、勉強会などの開催もありました。

真田様

そうですね。勉強会には一部他社さんとも合同のものがあり、とても刺激になったようですし、インフラの実機を使って手を動かす、という経験も知識の定着に役立つのでは、と思います。

また、メンターやサービス担当の小原さんがとても親身に対応してくださいました。ITスキルといった技術面だけではなく、社会人として必要なスキルについても身に付けてもらうことができました。新入社員がメンターへ質問するときに、ただ質問に答えるのではなく「先輩に質問するときはどう質問すればいいのか?」のような、実際に業務で必要となるヒューマンスキルの部分についても指導いただいていました。
それも、最初からアドバイスするのではなくて、一度やらせてみて上手くいかなかった部分について、「こうした方がいいよ」と教えられていたのが印象深いです。
eラーニングが中心ではありましたが、そうしたこともあって受講した新入社員の満足度もかなり高かったのではないかなと思います。

左から伊藤様、真田様

左から伊藤様、真田様 ▲

ー ITとビジネス、両方のスキルアップにつなげられたということですね。文系の方も一部いらっしゃった
  ということですが、新入社員の方の中での得意不得意の差などは、いかがでしたでしょうか。

真田様

その点もしっかりフォローいただいて、問題ありませんでした。やはり人によって進捗の差もありますし、ゆっくり着実に進めたい人、早めに一通りやってから復習に戻る人のように、人によって好む進め方が違いました。そうした一人ひとりの個性に合わせてフォローいただいていましたね。
今年は8人と人数が増えたので、4名ずつのグループに分けて対応してもらいました。その4名も固定ではなくて、進捗などさまざまな観点からときどきメンバーをシャッフルして、うまくグルーピングを組み替えながら進めていただいていました。

伊藤様

新入社員は配属先もバラバラではあるのですが、トレノケート社で組んでいただいたプログラムがバランスよく一通り入っているため、配属先のメンターやマネージャーの皆さんからは、ある程度必要なものを学んできているので助かっている、という声を聞いています。
新入社員側も、今はそれぞれ実際の担当業務を学んでいるところで大変なようですが、会議やイベントなどでの会話を理解する上でも導入研修での経験が役に立っている、と言っていましたよ。

ー 新入社員の皆さまが、現場で活躍する基礎となったようで何よりです。
  では、ご担当者である伊藤様や真田様へのサポートについては、いかがでしたでしょうか。

真田様

フォローは手厚すぎるくらい手厚かったです!何か起こる前に相談や情報共有をしてくださるだけでなく、「今こういう状態ですが、こうしたらどうでしょうか?」といった提案をいただいてとても助かりました。自社の新入社員への対応かな、と思うくらい親身になって考えていただけました。本当に素晴らしかったです。

伊藤様

これは本当に、トレノケート社の方がパートナーとして動いてくださっているな、と感じました。提案の内容も、親身に考えてくださっている内容でした。日程の面でも、決まった通りに進めるのではなく、状況を見て「ここは2日延長してはどうですか」という提案もありましたね。

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技術の進展に合わせ、
育成プランのアップデートはこれからも続く

ー お褒めいただき、ありがとうございます!
  それでは最後に、今後の人材育成の展望や、トレノケートへの期待などをお聞かせいただけますか。

伊藤様

トレノケート社への期待としては、技術的なトレンドの最新情報や、それに合わせた提案を今後もしていただけると有難いですね。IT統括部では育成プランを半期に一度見直しているのですが、特に中長期的に考える際には、そうした知識のアップデートはどうしても必要になります。教育を提供する私たち自身の知識としても、IT統括部としても、常に最新のテクノロジーに対応していきたいと考えています。
また私たちは会社全体の人事部とも連携していますので、人材育成全般についても、専門家の視点から情報を共有いただけると嬉しいです。

真田様

今後の課題としては、研修や教育の成果を可視化ですね。難しいとは分かっていますが、理想としては、研修や教育が実務にどう役立っているのか、どんな業務が達成できたのかまで分かれば、と考えています。スキルアセスメントなどで知識やスキルの向上は確認することができますが、その先、業務への活用や貢献はどうしたら図ることができるのか、と考えています。

ー 研修成果の可視化は、弊社や業界としても大きな課題です。今後どのようなご支援ができるか、
  検討させていただきます。貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

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導入サービスのご紹介

今回YKK AP株式会社様に導入いただいた「伴走型メンタリングサービス」とは、メンターが仮想オフィスにて常時対応し、さまざまなサポートを提供しながら研修を進めるサービスです。eラーニングを元に学習を進めつつ、「勉強会」「スキルチェック」「添削課題」「声掛け」などメンターと多様なコミュニケーションを取りながら研修を行います。

本事例では、YKK AP株式会社様のIT部門に配属予定の新卒の方を対象に、インフラ、IT業界の知識、アプリ開発、要件定義・設計と幅広いカリキュラムにてご提供しました。アプリ開発ではグループごとに質問会やラボ演習を行い、メンターがスキルチェックや勉強会を繰り返して学習を進めました。

伴走型メンタリングサービスについて
詳しく見る

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担当者からのメッセージ

小原 隆義

◀ TRAINOCAMP推進室 小原隆義

YKK AP様の新入社員研修では、ご担当者様と密に連絡を取りながら受講者の状況を逐一共有し、相談しながら進めました。

YKK AP様の社内での現場研修ののち、下半期から弊社での基礎IT研修を行う流れとなりました。社内研修の振り返りがテーマとして面白いと感じたため、グループワークと発表の場を設け、仕事への向き合い方、ビジネスパーソンとしての在り方などを考えていただきました。

新入社員研修では、単にITスキルを習得するだけではなく、受講者のメンタル、仕事への取り組み、学習方法など、さまざまな要素をフォローする必要があります。育成ご担当者様の新卒入社の社員の皆さまに対する配慮や熱量を感じ、研修を進めるごとに変化する状況に、弊社からさまざまな提案をさせていただきました。
とても柔軟に対応いただいたことで、個々の受講者に合わせた充実した研修となったのではないかと自負しております。

短い期間ではありましたが、受講者のビジネスパーソンとしての意識やITスキルに明らかな成長が感じられ、楽しく取り組ませていただきました。弊社のサービスもさらにブラッシュアップして、今後も新入社員研修にご協力させていただければ幸いです。

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