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常に自らの意思で成長できるエンジニアを育てるために、
トヨタコネクティッドで大切にしていることとは

トヨタコネクティッド株式会社

(公開日:2024年8月7日)

車がインターネットに繋がり様々な価値を生み出すことが当たり前になった現在の自動車業界。そのトップランナーとして全世界で年間1,100万台以上の販売を誇るトヨタ車のITシステムの開発・運用をはじめトヨタのカスタマー向けIT・デジタル領域を担っているのが、トヨタコネクティッド株式会社様です。そこで活躍するエンジニアを育成するために、どのような人材育成のポリシーを持ち、トレノケートのサービスを活用しているのでしょうか。

お客様概要

会社名:トヨタコネクティッド株式会社
所在地:愛知県名古屋市中区錦一丁目11番11号 名古屋インターシティ14階
代表者:代表取締役社長 山本 圭司
設 立:2000年10月6日
U R L :https://toyotaconnected.co.jp/

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今回お話をお伺いした方

コネクティッド技術 部部長 武田洋佑 様

コネクティッド技術部 部長
武田 洋佑 様

コネクティッド技術部 オペレーション室 室長 谷口忠 様

コネクティッド技術部 オペレーション室 室長
谷口 忠 様

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"車がネットに繋がる時代"の最先端を走るトヨタコネクティッド

ー まずは、トヨタコネクティッド様の企業概要と現在注力している事業領域についてご紹介ください。

武田様

トヨタコネクティッドは、トヨタグループ傘下のIT企業の中でもお客様との接点に関する様々なシステム・サービスを構築しています。トヨタ車向けに様々なサービスを提供する基盤となる「テレマティクス」、カーシェアやレンタカーなどの基盤となる「MaaS(Mobility as a Service)」、トヨタの公式サイトをはじめ見込み顧客とのコミュニケーションに欠かせない「デジタルマーケティング」、そして全国の販売店をサポートする様々なシステムを提供する「ディーラーインテグレーション」の領域も手がけています。

谷口様

トヨタコネクティッドの根幹となる事業領域は、テレマティクスと呼ばれるトヨタ車と様々なサービスを接続するための基本テクノロジーになります。例えば、「MaaS」領域では、Webサイトへのアクセス履歴やトヨタ車の走行データなどお客様との接点から生まれるビッグデータを活用して、より良いモビリティ・サービスの開発などを行っています。

トヨタ車に提供する様々なサービスは私たち以外の企業も提供しますが、接続のインターフェイスになる基礎技術の部分は私たちがしっかりと開発・運用しています。車という大きなデバイスをネットに繋ぐことで様々な情報を提供したり様々なデータを取得したりというIoTの仕組みをイメージするとわかりやすいと思います。最近では多くの車種に標準搭載が進んでいますので、トヨタ車をご利用のお客様に様々な価値を提供するための基礎となる部分として、ここ数年は特に注力して取り組んでいます。

武田様

ちなみにビッグデータの活用例でひとつご紹介すると、災害時の安全運転、被災地の救援、復旧に向けた活動により一層役立つ情報提供を目的としてトヨタ自動車が提供する「通れた道マップ」は、今年1月に発生した能登半島地震の際にも情報を提供していましたが、このエリアを走ったトヨタ車の走行データをトヨタコネクティッドで収集・分析して作成したもので、走行データが得られた地点、得られなかった地点というデータをもとに「通れた道」「通れなかった道」を判別する仕組みを構築しています。個人情報を含まないビッグデータから社会にとって価値のある情報を生み出した例だと言えると思います。

トヨタコネクティッド株式会社

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自ら学び続けるマインドを育み、
お客様視点でイノベーションを生み出すエンジニアを目指す

ー トヨタとお客様、そしてトヨタに関心のある見込み顧客の皆様とのデジタル領域における接点を一手に担い、そしてそこから生まれる様々なデータから新しい価値を生み出しているということですね。このような様々な先端技術を生み出すトヨタコネクティッドにおいて、人材育成のビジョンについて教えてください。

武田様

私が常々社員に伝えていることは、「技術は常に陳腐化する」ということです。テクノロジーの領域では一生勉強は終わりませんので、常に自発的に新しいことを学び吸収し、自分自身を成長させるマインドが重要です。ですから、人材育成にあたる際は会社からの押し付けではなく、このマインドを育てることを重視しています。

そのため、社員のキャリアプランの計画の際は、個々の社員とコミュニケーションを取りながら行います。もちろん方向性として大まかなアウトラインは用意していますが、スキルアップのための具体的なアクションプランについては、現在担当している業務や今後の方向性に合わせてスキルアップの計画を立てています。これはエンジニアとしてだけではなく、社会人としてやマネジメント領域での成長も含みます。

谷口様

社員が目指したいキャリアプランや会社として与えたいミッションと、それに対して身につけるべきスキルは個々の社員によって大きく異なります。そのため全ての社員に共通して身につけてほしい標準教育は社内で整備・拡充しつつ、それぞれの社員でチャレンジしたいスキルについては、外部のサービスの活用や、業務での実践・OJTなどをバランスよく行っています。

研修を受講する際は、社員本人が自立的に成長することを期待していますので、プログラムの選定は基本的に社員の主体性を大事にしています。とはいえ放任するのではなくマネジメントもしっかりと行っています。

武田様

目指しているキャリアパスの方向性について社員と会社で認識合わせをした上で、まずは社員が受講したいプログラムについて希望を聞き、その上で「あなたが目指しているキャリアパスにはこうしたスキルが必要ではないか」と会社から提案する形ですね。

谷口様

もう一点人材育成の中で重視しているのは、社員同士、社内外のコミュニケーションの能力等のヒューマンスキルを磨くことです。「相手に自分の考えを端的に伝えて動かす」「相手の意見を理解して的確にフィードバックする」というスキルを高いレベルで実践することが、非常に重要だと考えています。

武田様

これは、私たちトヨタコネクティッドが掲げる「限りなくカスタマーインへの挑戦」というフィロソフィーが背景にあります。私たちにとっての「カスタマー」とは、トヨタ車にお乗りの全世界のお客様、そしてこれからトヨタ車をお買い求めいただく見込み顧客の皆様全てです。一般的にシステム開発をするエンジニアは、エンドユーザーのことを考えるのがあまり得意ではありませんが、トヨタコネクティッドではエンジニアにヒューマンスキルのレベルアップを求めることで、決められたタスクを決められた手順で行うだけでなく、カスタマーのことを考えて常にイノベーティブな発想で開発が行えるエンジニア集団を作っていきたいと考えています。

トヨタコネクティッド株式会社

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公開コースを活用し「個々の社員に合わせて
伸ばしたいスキルを選べる」研修スタイルを実現

ー 「常に新しいテクノロジーを学び続ける姿勢」と、「高いヒューマンスキル」の両立を目指されているのですね。その具体的な研修方法としてトレノケートの研修サービスを採用した理由について教えてください。

武田様

先ほど挙げた、我々の行いたい人材育成の方向性にマッチしていたためです。
ポイントのひとつは公開コースの研修メニューが豊富で、個々の社員に合わせたスキルアップに活用しやすいこと。もうひとつは、テクノロジー領域のスキルからビジネススキルまで網羅的に研修メニューを提供されている点です。

ー 公開コースが豊富であることと、トヨタコネクティッド様が目指されている人材育成の関連性はどのような点か、詳しくお聞かせください。

武田様

繰り返しとなりますが、取り組んでほしいミッションや注力してほしいスキル、社員自身がチャレンジしたいスキルは個々の社員によって異なります。そのため、社員に合わせて様々な研修を組み合わせることができる公開コースはニーズに適っているのです。

谷口様

もし、複数の社員が同じスキルアップの方向性だったとしても、社員によってスキルレベルが異なる場合は、研修の内容も異なるものである必要があります。様々な選択肢の中から社員一人ひとりのスキルアップニーズに合わせてピックアップして研修を受けてほしいので、豊富な研修メニューが用意されているのが非常に嬉しいです。

武田様

私たちの本社がある愛知県名古屋市にトレノケートさんの研修拠点がある点も、利用しやすい理由の1つですね。オンライン研修を取り入れる企業も増加しましたが、メリットがある一方で研修中に業務対応が割り込んでしまうなど教育的効果という点でデメリットも残ります。そのため、「研修に行って集中して学んできなさい」と気軽に社員の背中を押す上で、地元に拠点があるのはとても重要です。

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先端IT・ヒューマンスキル・マネジメントスキルを
網羅的に習得できる点を評価

ー ふたつ目の、テクノロジー領域からビジネススキルまで提供している点についてはいかがでしょうか。

武田様

研修を提供している会社の中には、「テクノロジー領域」または「ヒューマンスキル領域」だけの特定領域に特化しているところが多いですが、トレノケートさんでは両方で体系的に研修メニューを提供されています。網羅性が高いので、研修メニューを見る中で伸ばした方が良さそうなスキルを発見する、ということもあるくらいです。また、テクノロジーの先端を率先して取り入れる先進性もあると感じています。最近で言うと、世の中でAIが大きな話題になる前から、AI領域のテクノロジーに関する研修を用意されていました。

谷口様

ヒューマンスキルやプロジェクトマネジメントのスキルが磨ける研修が充実している点も、社内外のコミュニケーションの能力を様々な角度から高められるので気に入っています。トレノケートさん一社で幅広い領域のスキルを習得できる点は、特に使いやすいと思います。また、例えば『マネージャーとリーダーのための「イマドキの若手」指導法』といった、他社にはないユニークな内容や、世の中が気になっている話題についてのプログラムもあり、そういうところも含めて活用させていただいています。

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スキルアップの手応えが、次の成長に向けたモチベーションになる

ー これまでトレノケートの様々な研修プログラムを受講いただいて、社員の成長にとってどのような効果を感じていらっしゃいますか?

武田様

今の受講ペースで社員にとって十分か否かは検証する必要がありますが、実際にエンジニアが研修プログラムを受講したことによって社内で積極的にコミュニケーションが取れるようになったなど、業務でも効果が生まれています。

谷口様

自分の部下が研修プログラムを受講してきて「あ、変わって帰ってきたな」と感じるシーンは多いですね。テクノロジースキル、ヒューマンスキルを問わずどのようなプログラムでも、何かしらの変化・成長をしてくれています。そうした変化・成長を仕事に生かすことはもちろんできますし、研修を受けたことによって社員のモチベーションも高まっています。研修受講を通じて単純に知識やスキルがインストールされたということだけでなく、自分自身のスキルアップに対する意欲も高めることができていると思います。社員からも「研修に行ってよかった」という声がほとんどですね。

武田様

先ほどお話しした通り、基本的には「もっと成長したい」というモチベーションを持った社員が自ら受講したいと希望した研修を受講していますので、この相乗効果はより大きくなるのではないかと思います。研修を受けたことにより日々の業務がアップデートされて、その中から新たなスキルアップへの意欲が生まれるという好循環が生み出せているのではないかと感じています。
マネージャーの立場としては、重要なのは研修を受けたことによってこれまでの業務で課題に感じていた点がクリアになっているかどうかなので、その点はOJTを通じて評価するようにしています。

ー 最後に、今後の人材育成に向けた展望について教えてください。

谷口様

現在人材採用を強化していますが、採用活動については、「採用する」という側面と「採用した人を受け入れる」という側面があります。特に、採用した人を受け入れる土台を作ることで、入社してくれた仲間に必要に応じてスキルアップをしてもらい、その能力を業務で活かしてもらいたいという思いが強いですね。そのために、十分な学習機会を整えていくことは、今まで以上に大切になってくると考えています。社内教育の整備・拡充はもちろん進めていますが、不足する部分や専門性の高い部分はトレノケートさんの研修なども活用していきたいです。

武田様

これから仲間が増えていくことでスキルのベースアップへのニーズが生まれたり、特定の領域に特化した人材の育成の必要性も出てきたりすると思います。その点では、トレノケートさんの研修を活用する機会は増えていくのではないでしょうか。トレノケートさんの様々な研修を通じて「自分ならもっとこんなことができる」という気づきを成長のモチベーションにできる人材をどんどん生み出していきたいですね。研修で成長してモチベーションを高めて、成長を業務に活かしてイノベーティブな仕事を実現できる。そんな人材を量産していきたい。それが、トヨタフィロソフィーで掲げるミッション「幸せの量産」を実現できる仲間を作るために必要ではないかと考えています。

トヨタコネクティッド株式会社

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研修のご案内

トレノケートは公開コースを豊富な日程でご提供しています。
地域・分野別の各コースの日程一覧表は、下記よりご覧ください。

https://www.trainocate.co.jp/reference/download.html

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