2030年の姿を目指し、多面的な視点を持つ人材育成で 薬局DX・薬局薬剤師DXの実現に向け発進
新たなビジネスモデルの創出を目指し、現場の次世代リーダーたちがDX推進マインド・シフトトレーニングに挑む
2030年の姿「環境変化を踏まえた次世代薬局」を目指し、「人材」と「医療版DX」の融合を掲げ、新たな経営基盤を立てていくべく、そのスタートの一つとして DX 推進マインド・シフトトレーニングを実施。 柔軟な発想力や行動力のある次世代リーダーの11名が研修を受講されました。
研修の様子や受講者様の生の声や、これまでの背景と受講後の結果を踏まえた今後の展望についてお話をお伺いしました。
左から経営企画部 岡田遼様/ DX戦略室長執行役員 東條祐弘様 /システム本部長執行役員 栗原邦彦様/人事部長 執行役員 大内健様/人事部課長 野村武史様
事例のポイント
お客様の課題
- 2030年の目標達成に向けてDX戦略を実現したい
- 薬局DX・薬局薬剤師DXを実現し、目まぐるしく変わる状況に企業として素早く・確実に対応していきたい
- ご利用になる方々のニーズに合わせたシームレスかつ高品質なサービス、安心を届けたい
- 新たなビジネスモデルを考えられる人材を育成したい
研修による効果
- DXを推進するための気づきを得た
- 既存のビジネスの限界等 現場では日ごろ意識しない部分も多く、今まで上司・経営層の指示に従うことが主だった部分の意識変化につながった
- DX自体が目的ではなく、それを通じたサービス・企業体制の改善が目的であるという意識がより深まった
- 薬局のDXは難しいと思っていたが、さまざまなアイデアが出て、薬局の未来に可能性を感じた
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お客様 会社概要
日本調剤株式会社様
1980年の創業以来、一貫して国の健康保険制度を支える調剤薬局のあるべき機能・役割を全うすべく「医薬分業」を追求し、調剤薬局展開を積極的に行っています。現在では、全都道府県に調剤薬局を出店し約4,000名の薬剤師を有する、日本を代表する調剤薬局企業として評価を得ています。また、ジェネリック医薬品の普及や在宅医療への取り組みだけでなく、早くからICT投資を積極的に進めており、超高齢社会に必要とされる良質で革新的な医療サービスの提供を行っています。
会社概要
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今回お話をお伺いした方
DX戦略室長
執行役員
東條祐弘様
システム本部長
執行役員
栗原邦彦様
人事部長
執行役員
大内健様
人事部課長
野村武史様
経営企画部
岡田遼様
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進化し続ける IT 技術をしっかりと捉え、目指すは次世代薬局
ー事業概要および現在力を入れて取り組まれている事業について教えてください。
- 東條様:
- 1980年の創業以来、調剤薬局展開を積極的に行っており、現在では、全都道府県に調剤薬局を展開しています。また、ジェネリック医薬品の普及や在宅医療への取り組みだけでなく、ICT投資を積極的に進めており、超高齢社会に必要とされる良質で革新的な医療サービスの提供を行ってまいります。 2018年に公表いたしました「長期ビジョン」において2030年に向けた医療業界の大きな変革の先にある弊社グループの姿を示しておりますが、その基盤は調剤薬局事業であり、調剤薬局事業を中心にして業容拡大を図っていきます。 医療業界は、今後IT・デジタル技術を活用した大きな変化が予想されており、これらの変化を先取りし、患者様に最高の価値を提供できるよう業界をリードし続けていきます。
ー貴社が2030年を視野にいれた次世代リーダー育成に取り組まれる「きっかけ」となった背景を教えて ください。
- 東條様:
- 医療業界においても電子化・オンライン化の流れが益々強くなっていきます。オンライン医療が進む中で、弊社がトップシェアを確立していくためには、デジタル技術を活用して、患者様・お客様が安心・安全でかつ便利と思っていただける新たなサービスを生み出すことができる人材が不可欠と考えるからです。 オンライン診療・服薬指導や電子処方箋などが普及してくると、診察を受けてから薬を受け取るまでの流れが今とはガラッと変わります。患者様が必要とする適切な医療をより使いやすく便利にお届けすることを、企業として考えていかなければなりません。 そのためには、現状維持ではなく、何ができるのか?と考えられる人材の育成が必須です。
今後の展望についてお話してくださる東條様
- 栗原様:
- 一方で、直接的な顧客接点が減るため、デジタル・バーチャルな顧客接点からどのように付加価値を高めていくか考えていく必要があります。さまざまな立場で議論してほしい今回の研修では、店舗で実際に顧客対応する薬剤師だけでなく、営業部や人事部、経営企画部など幅広い役割の社員を受講対象者に含めています。
日本調剤株式会社2021年8月発表「DX戦略」:
https://www.nicho.co.jp/corporate/ir/management/dx/main/00/teaserItems1/00/linkList/0/link/NihonChouzai_DX.pdf
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DX戦略の実現に向けた人材育成の実施
ー今回の取り組みを選ばれたのはなぜですか?
- 栗原様:
- 育てたいのは、新しいビジネスチャンスをつくっていける発想ができる社員です。 もちろんプログラミングなどの技術面も大切です。しかし、スキルを修得する以前に、何ができるか、何をしたいかを考え続ける人材の育成のために、マインド面の研修から取り入れることにしました。 また、DXの取り組み自体も「DX推進室」だけでなく全社的に取り組める体制をつくっています。そして、その体制や取り組みを社内報で取り上げて、"全社で取り組んでいくこと"という意識づけも実施しています。
―トレノケートを選んだ理由や期待がございましたら教えてください。
- 栗原様:
- 知識やスキル修得の前にDXマインドの醸成を促す研修コースがあり 、当社の教育方針に沿っていると感じたためです。薬局現場の受講者でも興味を持つことができる実践的な演習があること、マインド研修だけでなくIT入門研修まで幅広く取り扱っていることも評価ポイントでした。
日本調剤様が実際に今回の研修で取り組まれた内容
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研修を通じて新たな視点を得た次世代リーダー
ー実際に取り組まれた現在の効果や成果、心境を教えてください。
- 岡田様:
- デスクワークである経営企画部の私だけでなく、実際に調剤薬局で薬剤師として働く同僚にとっても、興味が持てるカリキュラムだったと聞いています。 演習があり実践的なので、実際の業務でも活かしやすいと感じました。
実際に研修を受けた立場でのお話をしてくださる岡田様
- 大内様:
- そのほか、聞いている声としては、「DXを推進するための気づきを得た」「薬局の会社としてどのような新たな価値を提供できるのかをさらに考えたい」、「既存のビジネスの限界など、現場では日ごろ意識しない部分も多く、今まで上司や経営層の指示に従うことが主だった部分の意識変化にもつながった」、「DX自体が目的ではなく、それを通じたサービス・企業体制の改善が目的であるという意識がより深まった」、「薬局のDXは難しいと思ったが、人によっていろいろなアイデアが出たので、薬局の未来にさまざまな可能性を感じた」などがあげられます。 通常業務から離れて研修の時間を持つことで、新たな視点を得られたのではないでしょうか。
研修の効果についてお話くださる大内様
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効果を検証し、二期生・中堅層にも研修対象者を拡大
ー現況を踏まえて、人材育成における今後の展開・展望がありましたら教えてください。
- 栗原様:
- 会社としてDX推進の専門部署はつくっていましたが、今回の研修のように、現場の薬剤師を含む社員の人材育成に焦点を当てた施策は初めて実施したため、いろいろな展開を考えている最中です。 まず研修受講者には、「受講の成果を実務に活かす」ことをテーマにアイデアをプレゼンし合う場を設けてフォローする予定です。 この発表を受けて、「研修を受けたらどんなアウトプットが出るのか」を知ろうと考えています。 今後は、二期生を募集し、DXにつながる新たな発想ができる人材をさらに増やしていこうと考えています。若手だけでなく、ゆくゆくは中堅層にも受講者を拡大し、全社でDXに取り組んでいけるような体制を整えていきます。
今後の展望についてお話してくださる栗原様
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導入した研修
- DXファーストステップ
- VUCA時代に描くビジネスストーリー
- クラウドビジネスのいろは
- プロジェクト企画者のためのビジネスアナリシス
- ビジネスプロフェッショナルの情報分析
- デザイン思考入門
- AIプランナー入門
- アジャイル・プロジェクト・マネジメント概要
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最後に
三浦美緒
営業本部
人材育成ソリューション部部長 兼
AWS認定インストラクター
すべての受講者の方が、グループワークで和気藹々と意見を出し合いながらもお互いを尊重し合う姿勢を持っていらしたことが強く印象に残っています。また、「お客様(患者様)を援けたい」「会社を良くしたい」「社会に貢献したい」という"Will"、そして自社への信頼と愛情をお持ちであることが、言葉の端々から感じられました。
ITの知識は現在の業務では直接的に役立つものではないため、これまでアンテナを張って過ごしてこなかったと気づいた、というコメントがありました。今まで無意識に素通りしていたデジタルやITに関する情報への感度を高め、新しいアイデアを生み出す発想に活かしていってくださることと期待します。
「世界を変える"人"を育てる」が私たちトレノケートの目指すビジョンです。今回の研修を通じて、ご受講者の皆様がそれぞれの「世界を変える」きっかけとして役立っておりますことを心より願います。今後も日本調剤様のDX戦略を実現する人材育成をご支援していきたく、ご要望にかなうサービス提供ができるよう努めてまいります。
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関連情報
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