A社はプロジェクトの振り返りをするにあたって、実際にA社で発生した赤字プロジェクトの事例を希望したため、秘密保持契約を締結した上で失敗内容を教えていただき、研修の課題事例としました。
失敗事例の本質を把握するには、データ・情報を分析するだけでは不十分です。文章化しにくい実践的な「暗黙知」の部分を「知識」として具体的に社内に共有し、行動レベルで変えていくことが重要です。
「暗黙知」を「知識」へ昇華するには、会話・討論という方法が有効です。研修運営は講義の形式はとらず、ストーリーに沿ったファシリテーションを中心に進めます。
「こんな場合にはどうすればいいか」「どうすればこんな問題を引き起こさずに済んだのか」といった討論を、現実にあった「失敗事例」を題材に行います。「本音」レベルで実際の行動を振り返ることで、失敗の本質に気づくことが可能です。「答え」はPM自身の中にあるからです。