Model Case :
OpenFlow入門&プログラム言語研修

大手SIerB社様にご相談いただき、インフラ部門のエンジニアに対してプログラミング言語の基礎スキルを修得するトレーニングを提供しました。
背景と課題
SDNとOpenFlowが起こす、エンジニアのマルチスタック化
SDN/OpenFlowの普及により、プログラム言語を用いて操作するネットワーク機器が増えてきました。インフラのスペシャリストにも、プログラミングの基礎スキルが求められています。
大手SIerのB社のインフラ部門には、約50名が所属しています。所属するエンジニアは、ネットワーク機器やOS、サーバーに広く精通したインフラのスペシャリストです。
B社の現場でも、「ソフトウェアからネットワークを制御する、SDN」への流れで必要なスキルが変わってきました。SDNを実現する仕様としてOpenFlowが広く活用されはじめたことで、これまでハードウェア固有のインターフェイスで操作していたネットワーク機器に、プログラム言語を用いて操作する製品が増えてきました。
インフラ担当のエンジニアには、プログラミングの経験がほとんどありません。しかし、ネットワーク機器同士の接続や、トラブルシューティング、ログ処理などで必要とされるため、プログラム言語の基礎スキル修得が課題となりました。
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研修コース
OpenFlowは対応言語がポイント
OpenFlowはオープンな規格であり、さまざまなOpenFlowコントローラの実装が公開されています。それぞれ操作するプログラム言語が異なるため、研修では、どの実装に対応するかがポイントとなります。
B社でサポートする主要な製品がREST(Representational State Transfer) APIを提供していることや、対象者には開発(プログラミング)のバックグランドがほとんどないないことなどから、基礎を学ぶ言語としてはJavaが最適と考えました。また、より複雑な制御を可能にするため、対応が多い言語としてPythonも取り上げることを提案しました。
さらに、SDNとOpenFlowの概要を学ぶ「OpenFlow入門」を言語研修に先駆けて実施するよう推奨しました。
インフラエンジニアにとって、プログラミングはいわば専門外のスキルです。OpenFlowに本格的に対応するという会社のメッセージとともに、プログラミングの基礎研修を受講する意義を明確にし、修得にあたってのモチベーションを高める目的です。
豊富な研修ラインナップと柔軟なアレンジ
B社には、従来から年間研修計画においてトレノケートのネットワーク関連の技術研修をご採用いただいています。しかし今回は、プログラム言語の基礎スキル修得が目的で、非常に多数のトレーニングプロバイダーが研修カリキュラムを提示可能でした。
その中で、トレノケートの研修が採用されたポイントは、「マルチスタックエンジニア育成」を掲げ、ネットワークからアプリケーションレイヤーまでをカバーするコースラインナップとアレンジ力にありました。
プログラム言語研修とインフラ研修を一貫して提供できるラインナップと、Javaのコースに加え、公開コースでは現在提供していないPythonのコースをB社向けにカスタマイズした提案力をご評価いただき、採用にいたりました。
目的:OpenFlowについて学ぶ
コースコード |
コース名 |
期間 |
価格(税込) |
- |
OpenFlow入門 ~OpenFlowで実現する プログラマブル ネットワーク~ ※ |
1日 |
- |
目的:Java言語を用いてデータ構造やアルゴリズムを学ぶ
目的:オブジェクト指向プログラミングを学ぶ
※本ページに掲載している「OpenFlow入門 ~OpenFlowで実現するプログラマブル ネットワーク~」は提供を終了しました。
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成果と展望
次の課題はクラウド統合管理技術の修得
B社では、SDN/OpenFlowによるネットワークの統合管理技術の次のステージとして、クラウドの統合管理技術修得を見据えています。そこで、インフラ部門においては今後、VMware vCloud DirectorやOpenStackなどのクラウド統合管理技術の研修を検討しています。
クラウドは従来型のレイヤーの垣根を越え、エンジニアのマルチスタック化を促しています。
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