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Model Case : カスタマイズ新入社員研修
~経験から学ぶ、『教えない研修』~

Virtual Classroom 新入社員研修について「受け身の姿勢ではなく、自分から積極的に学んで欲しい。」とのご要望を受け、お客様と研修内容を検討した結果、「教えない研修」を実施致しました。

背景と課題

社会人へのマインド切り替えを重視。「受け身でなく自ら学ぶ姿勢」の育成を

「技術を教えるのではなく、社会人へのマインド切り替えを重視した新入社員研修にしたい。
新入社員には、技術スキルを教えてもらうという受け身の姿勢ではなく、自分から積極的に学んでほしい、また社会人としての振る舞いやマナーを身につけて欲しい。」


お客様からこのようなご要望がありました。トレノケートはお客様と研修内容を検討した結果、「教えない研修」を実施しました。


研修内容

新入社員への課題

「チーム(5~6名)で、お客様が要望している社員情報管理システムを構築してください。納期は14日後です。」
講師からの指示はこれのみです。
まだ技術研修を受けていない新入社員は初めてのシステム構築で、「どのように作業を進めれば良いのか?スケジュール管理はどうすればいいのか?」といった様々な問題に直面します。

新入社員は試行錯誤して業務を進めることで、スケジュール管理や、役割分担の大切さなど、社会人としての基礎スキルを身につけていきます。

講師はアドバイザーに徹し、配属後OJT担当者となる先輩社員がサポート

講師は、解答を求める質問には答えません。かわりに、答えのヒントになる問いかけや質問を返します。
しかし、講師にいつも以上の準備が必要です。「教えない研修」といっても、最終的にはシステム開発を完了させなければなりません。「この時点で設計が終わらなければ、補助資料を渡そう。」「この時点でコーディングが終わらなければ、一部は指導しよう。」など、細かな研修設計を行って研修に臨みました。

また、各チームには、新入社員からの相談にのる役割として、先輩社員(入社4~6年目)が1名ずつつきます。これは現場配属後のOJTを模しています。OJTを通して業務の理解が深まるので、先輩社員にも多くの学びがあります。

社内品質管理部門の担当者が実際に品質をチェック

研修の最後には、品質管理部門の社員に社内検査をしてもらい、実務同様の体験をしました。成果物のみならず、作業プロセスのチェックも行われます。新入社員にとっては緊張の瞬間です。7チーム中4チームが合格しました。

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成果と展望

受講者の声

「短い時間で大変多くの経験を得られた。」

「実践的な研修だった。」

「一つのものをチームで完成させていくことの難しさ、
楽しさを学んだ。」



この研修を受講した新入社員は、「自ら調べて実行する」「積極的な発言をする」「作業方法について自ら改善をする」「多忙な先輩社員にうまくアポイントメントをとる」など、自発的な行動がとれるようになり、大きく成長しました。研修の目的の一つであった、社会人へのマインド切り替えが達成できたことが伺えます。

「教えない研修」を成功させるには

研修を行うにあたり、トレノケートでは、研修開始前の2~3か月間、毎週数時間、研修担当者の方と議論を重ね、コンセプト固め、講師の在り方、先輩社員の振る舞い方など、詳細なシナリオを用意し、入念に準備を行いました。
人材育成担当者、先輩社員、新入社員、講師が、うまく連携できたことが本研修の成功要因です。
近頃、プロジェクト・ベース・ラーニングスタイルの研修が注目されていますが、講師の経験と、十分な準備をなくして「教えない研修」を成功させることは難しいと言えます。このような研修に関心をお寄せの人材育成ご担当者様は、お気軽にお問い合わせください。「教えない研修」について、より詳細な事例等をご紹介させていただきます。

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