【企業事例】2020年代を見据えた「会社改革」 ~人事制度改革に伴うキャリア開発支援事例~
株式会社デンソークリエイト 広瀬 智 氏 / 鈴木 章三 氏
トレノケート株式会社 田中 淳子 (モデレーター)
【東京】10/13(金) 16:30~17:15 【大阪】11/2(木) 16:30~17:15
人材開発を中核とした会社改革を熱い想いで進めてこられたデンソークリエイト様をお招きし、改革に伴う気づきや苦労などを具体的に伺いました。
"人材開発"を中核にした会社改革を立ち上げられたきっかけは、同社の設立時の思い「高度ソフト技術でデンソーグループをリードする」と現状との乖離を感じたこと。「会社改革」の一つとしてキャリアパスの複線化に着手されたとのこと。また、人事制度、育成制度、業務・組織の見直しなど仕組みを変更したが、仕組みを効果的に運用するには、人の意識も変える必要があります。そのために取り組んだのは、地道に説明会を開催すること。「席替え」という直接自身に関係する話題の際は、説明会に多くの人が参加されたそうです。現在この改革は、役員たちの協力を得ながら次世代のメンバーが担っています。
本セッションを聞くために、福岡から東京まで来られた方もいらっしゃいました。ほかにも情報子会社の方も、評価制度についてなど熱心に質問をされていました。
クラウドと共に進むエンジニアの進化
一般社団法人クラウド利用促進機構 運営委員 渥美 俊英 氏
【東京】10/13(金) 14:30~15:15 【大阪】11/2(木) 14:30~15:15
黎明期からクラウドがIT業界とユーザ企業を変革すると確信し、利用推進活動に取り組んでこられた渥美氏からは、クラウドの業界動向をもとに、エンジニアのみなさんが自身の力を高める術についてお話いただきました。
日本では、国策としてクラウドの使用を推進しています。クラウドの利用はFintechに象徴されるように金融系で非常に浸透し、また自動車業界においてもクラウド利用が推進されています。また、クラウドで音声AIアシスタントサービスの動向も注目です。日本企業もこれらに対応したアプリを開発し始めています。
クラウド時代は、フルスタックエンジニアが求められます。学ぶ場は、コミュニティを活用することをお勧めされていました。
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クラウドと共に進むエンジニアの進化
AWS市場動向と求められる人材、その育成方法について
アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 冨田 賢 氏
【東京】10/13(金) 15:30~16:15 【大阪】11/2(木) 15:30~16:15
AWS技術者の数と質の向上を目標に、クラウド人材育成について啓蒙活動をされている冨田氏。実際の事例を交えながら、クラウド時代に求められる人材とその育成方法に関して解説しました。
AWSの情報は隠さずほぼ全て公開しているため自習もできるが、情報量のため膨大であることが難点です。効率よく体系だった知識を手に入れるには、社の代表者が有償の研修を受け、社内のエバンジェリストとなってグループ内に学習効果を広めていくというやり方をお勧めしていました。
セッションは、満席となっただけではなく、参加者の皆さまは45分間、講演に集中されていました。特に近年プレミアムパートナーになった大手企業様の事例紹介やAWSの成り立ちなど、興味深く聞かれていました。
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AWS市場動向と求められる人材、その育成方法について
セキュリティベンダーと語るセキュリティ人材育成
株式会社ラック 長谷川 長一 氏
グローバルセキュリティエキスパート株式会社 武藤 耕也 氏
トレノケート株式会社 井田 潤
【東京】10/13(金) 16:30~17:25
日本のトップセキュリティベンダー2社をお招きし、最新のセキュリティ事情と課題を交えながら、あるべき人材像と効果的な育成について語っていただきました。「今日の対談を楽しみにしていた」と楽しそうに語られるお2人のトークに、特に笑いを交えながら和やかにディスカッションが進みました。
キーワードとなっていたのは、考える習慣、人選、交流、グローバル人材の4つ。知識を得ることも大切ですが、訓練で体験することによって考えることの方がより重要です。例えば、インシデントが起こった時、誰がお客様に謝罪をどのように行うのか、誰が警察に連絡するのかといったことは一度実践してみないと見えないことも多いそう。また人脈について、社外の交流を通じて多くの情報をとっておかないと、判断基準をもつことができないから、ということでした。
今からはじめる!クラウドのビジネス利用 ~ビジネスアイディアを実現するためのポイントと活用事例~
トレノケート株式会社 古賀 聖人
【東京】10/13(金) 15:30~16:15 【大阪】11/2(木) 15:30~16:15
クラウド関連コースの担当インストラクタである古賀講師のセッションでは、「クラウドを本格利用する前に押さえておくべきポイント」について解説しました。
重要な点は、クラウドは「単なるIT基盤の置き換えではない」こと。またPaasの活用が重要で、その利用を前提として考えた方がよい点も強調していました。そうした勘所を押さえていけば、コストの削減や新規事業の素早い立ち上げ、変化への即応、メンテナンス性などクラウドの一般的なメリットを得ることができます。
クラウドのサービスや展開モデルについて一通り解説した後、実際の活用方法について紹介しました。APIの利用により、人工知能、AIの活用、チャットボットの活用、他システム、外部システムとの相互連携もしやすいため、ワンストップでサービスが提供できます。
参加者の方々は、メリットや活用法などの具体例、アプリケーションの実例など、興味深そうに聞かれていました。
IoTの技術的課題と実現のポイント ~実装例・エンジニアリングのヒント~
株式会社ユビキタス 長谷川 聡 氏
【東京】10/13(金) 14:30~15:15 【大阪】11/2(木) 14:30~15:15
IoTでは1社が1つの製品を作り上げるのではなく、得意分野の違う会社との協業によって製品を生み出していくことが不可欠になります。またビジネスの視点からは消費者の時間をどれだけ長くひきつけられるかが鍵となります。この、技術とビジネスの両面が連携していくことがIoTをビジネスとして成り立たせるために重要な点です。
Googleなどメジャーなプレイヤーが市場をもっていきがちだが、中小企業でもオンリーワンなサービス、製品によってチャンスをつかむことのできる時、というお話の際に、特に参加者の方々が熱心に聴講されていました。45分でこれまでの技術の変遷や、今後のIoTの展望等、盛りだくさんの内容でした。
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IoTの技術的課題と実現のポイント~実装例・エンジニアリングのヒント
R言語によるはじめての統計解析 ~ツールの導入と基本操作について~
トレノケート株式会社 田中 亮
【東京】10/13(金) 16:30~17:15 【大阪】11/2(木)16:30~17:15
はじめてR言語に触れる方を対象に、R言語の基本と簡単な統計解析の方法について紹介しました。
R言語とはコマンド言語であり、分散、不偏分散や標準偏差など、簡単にデータを解析することができます。たとえば選挙速報や、気温とビールの注文数の相関関係から売り上げを予測するなどであれば、比較的簡単に行うことができるという実演を行うと、多くの方が興味を示されていました。また、ダウンロードとインストールの方法を実際にその場で行いながら解説すると、その気軽さにも高い関心が寄せられました。
R言語ではどんな種類の解析ができるのか、どのように使い始めればよいのか?を知りたい方が増えているようで、参加者数も多く集まっていただけました。
IDaaS を正しく活用するための認証基盤設計 ~Azure Active Directory の構成パターン詳細~
日本マイクロソフト株式会社 安納 順一 氏
【東京】10/13(金) 14:30~15:15 【大阪】11/2(木) 14:30~15:15
マイクロソフトのプリンシパル テクニカル エバンジェリストである安納氏が解説されたのは、Active Directory (以下AD) を中心としたセキュリティ設計について。
企業で即実践可能である内容が多く、参加者の皆さまは熱心にセッションを聞き、ポイントをメモされていました。
パスワードについての解説では、オンプレミスよりもAzure ADに保存されている方がセキュリティレベルがはるかに高いため、よほど簡単なパスワードを設定していない限り、
Azure ADでセキュリティを突破されることはないとのことです。マイクロソフトが公式にアナウンスしているように、パスワードは難しいものに設定して、変更しないことが1番です。
その他、パススルー認証やシームレスSSOなどについて解説しました。
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IDaaS を正しく活用するための認証基盤設計 ~Azure Active Directory の構成パターン詳細~
Microsoft Azureから使うLinux
トレノケート株式会社 横山 哲也
【東京】10/13(金) 16:30~17:15 【大阪】11/2(木) 16:30~17:15
Microsoftエンジニアの育成を幅広く担当している横山は、Azureでの最新の動向であるLinuxの利用について解説しました。
近年Linux市場は急速に広がり、Microsoftもここ数年、Linuxへの対応を強めています。Azureを使ってLinux仮想マシンを作成する際は、ブラウザ上でほぼ全てが完了します。その実際の手順のデモ行うと、参加者の皆さまは興味深そうに見入っていました。展開手順やディスクの利用、仮想マシン・仮想ネットワークの設定方法など、一連の使い方についても実演を交えながら紹介が行われました。
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Microsoft Azureから使うLinux
シスコのセキュリティソリューション
シスコシステムズ合同会社 西 豪宏 氏
【東京】10/13(金) 16:30~17:15 【大阪】11/2(木) 16:30~17:15
標的型攻撃やランサムウェアなど、攻撃は巧妙化し、セキュリティ脅威が高まっています。身を守るために必要なこととして、メール内のリンクに安易にアクセスしないこと、自分がブックマークしたリンクからアクセスするといったような事前の基礎知識が大切です。
様々な分野でそれぞれのセキュリティリスクがあります。シスコ社のセキュリティ製品はそれらに対応するために多岐にわたり、例えば次世代ファイアーウォールであるFirepowerやマルウェア検知のAMPのほか、メールやウェブのセキュリティ対策製品なども存在します。
シスコのセキュリティに関する投資は過去3年で5000億にのぼり、NSSのテストにおいてシスコが継続して首位となるなどの実績もあります。
終了後、スピーカーである西氏に質問をされる方もいらっしゃいました。
1時間で学ぶCisco ACIの基本
トレノケート株式会社 日鷹 仁司 (東京)/西尾 宰秀(大阪)
【東京】10/13(金) 15:30~16:15 【大阪】11/2(木) 15:30~16:15
Cisco ACI(Application Centric Infrastructure) はシスコシステムズ社が提供する次世代のSDNソリューションです。Cisco ACIではネットワーク設定に対する考え方、実際の設定項目が従来のネットワークとは大きく異なるため、これまでのネットワークの概念を取り払うことが必要です。
ACIでは、アプリ視点のネットワーク管理やインフラDeploy時間の短縮化、運用コストの削減、設定ミス・リスクの低減が実現される、という従来では難しかったことが容易に可能になる、という解説に参加者の方は強く興味を持たれたようでした。
その他、ファブリックはスケールアップではなくスケールアウトである点、管理者はテナントポリシーとアクセスポリシーのみを設定し、ファブリックポリシーにはマニュアルで設定することはない、といった点について解説しました。
ビジネスモデルキャンバス/アイデアを引き出し、ビジネスモデルを構築する!(経営×IT)
株式会社ワイドブック 廣本 寿夫 氏
【東京】10/13(金) 14:30~15:15 【大阪】11/2(木)14:30~15:15
新しいビジネスモデルを構築するために必要なアイディアの生み出し方について、多くのワークを交えて参加者の皆さんに体験いただきました。
アイデアを生み出すためには、ビジネス事例を知っておくとともに、アイデアを生み出す頭の使い方が必要です。セミナーでは、Uber、炊飯器などのイノベーションの事例と、そのビジネスモデルやビジネス構造図のイメージを紹介しました。アイデアを生み出す手法についても、簡単な演習を通して、体験いただきました。
様々なビジネスについて、ビジネスモデルキャンバスで整理したものや、ビジネス構造図を投影しましたが、受講者は実事例を見て大きくうなずいていました。
また、簡単なじゃんけんゲームをおこないました。「アイデアを生み出すためには身体を動かすと良い」ことを感じていただくためのゲームでしたが、受講者はそのことを感じていただけたようでした。
セミナー終了後も4~5名の受講者が講師そばに集まり、様々な質問をしていました。みなさま笑顔でお話されていました。
提案活動のグローバルメソッドプロポーザルマネジメント
一般社団法人日本プロポーザルマネジメント協会 式町 久美子 氏
【東京】10/13(金) 14:30~15:15
「プロポーザルマネジメント」とは、組織全体の提案力を高め、受注を勝ち取る方法論です。その日本の第一人者である式町氏から持続的に勝つための仕組みと管理のエッセンスを解説されました。
「提案」というもののスキルが個人の属人化となってしまっていることから、多くの時間、労力を要してしまうという点は参加者の方も身近に感じているのか、頷きながら聞かれていました。今までに「提案」という場面で困った事例を挙げてもらうペアワークも、かなりの盛り上がりを見せていました。それに対する解決策としては、「提案」のメソッドやテクニックを標準化すること。欧米では「提案」に特化した専門職が存在するそうです。
プロポーザルマネジメントは大きく分けて、ターゲット市場や顧客を絞り込むアカウントプランニング、見込みのある案件に労力を集中させるオポチュニティアセスメント、より優位な ポジションを確立するオポチュニティプランニング、提案の骨格を作るプロポーザルプランニング、提案書を効率よく書くプロポーザル作成、結果を次に活かすネゴシエーションのステップがあります。
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提案活動のグローバルメソッド プロポーザルマネジメント
【コース体験】協働的リーダーシップ
クインテグラル株式会社 上田 禎(東京) / 宮浦 豊(大阪)
【東京】10/13(金) 14:30~15:15 【大阪】11/2(木) 14:30~15:15
AMAの人気コースを体験できるセッションでした。ワークが多かった為、終始にぎやかな中セッションが進み、参加者の方同士のネットワーキングも活発に行われていました。また「優れたチームとは?」とのお題で行われたディスカッションでは、会話も途切れずアイデアの交換をされていました。
テーマである協働的リーダーシップが必要とされるようになった背景は、リーマンショック以降、変化が著しい時代に入ったこと。ピラミッド型の組織からフラット型の組織が望まれるようになってきました。そのため、役職ではなく、一人一人がリーダーシップを発揮できることも大切になってきています。リーダーがチームで成果を達成するためにはリーダーシッププロセスが必要です。その中でもとく重要な信頼構築では、4つのC、能力(Competence)・信用(Credibility)・コミュニケーション(Communication)、思いやり(Care)が鍵となります。
フィードバック力を強化し、個人・組織の成長につなげる
トレノケート株式会社 岩淺 こまき (東京) / 山崎 明子 (大阪)
【東京】10/13(金)15:30~16:15 【大阪】11/2(木) 15:30~16:15
組織と個人の成長に重要な行動である「フィードバック」をテーマにしたセッションです。
経験に対して適切なフィードバックが加わることが、成長に必要です。その際は、具体的な内容を伝えると再現性が高まり、改善もされやすくなります。
「要望を伝える」ワークは講義の前と後で2回行われました。「具体的に」「タイムリーに」「一人称で」「肯定的な言葉で」という、良い伝え方の基本を学んだあとの2度目のワークでは、考え方や言い回しが増えたのか、多くの方がペンをスラスラ進めていました。個人で考えるワークでも隣の方と考えを共有している方が多かった点が特徴的でした。